エルメで絞り込み配信・ステップ配信を作る手順

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エルメで「絞り込み配信」と「ステップ配信」を作る手順

全員に一斉送信して終わり、から卒業。届けたい人にだけ届け、時間をかけて見込み客を育てる仕組みを、画面の手順どおりに作ります。

1. 絞り込み配信とステップ配信は、役割がちがう

この2つは似ているようで、使う場面がはっきり分かれます。混同すると「毎回みんなに送って嫌がられる」か「送りっぱなしで育たない」のどちらかになります。まず違いを1枚の表で押さえます。

項目絞り込み配信ステップ配信
タイミング今、こちらが送りたい時に1回起点から「〇日後」に自動で順番に
相手条件(タグ)に合う人だけ起点になった人ごとに個別進行
向いている用途キャンペーン・空き枠のお知らせ友だち追加後の関係づくり・見込み育成
作業送るたびに手動で作る一度組めば以後は自動で流れる
この記事の題材:架空のリフォーム会社を例に進めます。「キッチン」「外壁」「水まわり」に興味がある人をタグで仕分け、絞り込み配信でキャンペーンを出し分け、ステップ配信で見積もり相談まで育てる——という全体像です。
◆ ◆ ◆

2. 土台づくり:友だちを「タグ」で仕分ける

絞り込みもステップも、土台は「タグ」です。タグ(友だちに貼る目印のラベル)で誰が何に興味があるかを分けておくと、あとの配信がすべて楽になります。ここを先に固めるのが最短ルートです。

タグの命名ルールを1つに決める

タグ名は記事の最初から最後まで、まったく同じ表記に統一します。あとで「興味_キッチン」と「キッチン興味」が混ざると、絞り込みがすり抜けます。この記事では「カテゴリ_内容」の形で、次の5つだけ使います。

タグ名いつ付くか意味
「興味_キッチン」キッチンのボタンを押した時キッチンリフォーム関心あり
「興味_外壁」外壁のボタンを押した時外壁リフォーム関心あり
「興味_水まわり」水まわりのボタンを押した時水まわりリフォーム関心あり
「ステップ_完了」ステップ配信を最後まで受け取った時育成シナリオ済み
「見積_申込」見積もりフォームを送信した時相談に進んだ人

興味タグを自動で付ける設定

操作場所:エルメ管理画面 > 自動応答

友だち登録直後に「気になる工事はどれですか?」とボタンを出し、押されたボタンに応じて興味タグを1つ付けます。

  1. 新しい自動応答を作成し、キーワードやリッチメニューのボタンに反応するよう設定する
  2. 「キッチン」ボタンの応答に、タグ「興味_キッチン」を付与するアクションを追加する
  3. 同じ要領で「外壁」→「興味_外壁」、「水まわり」→「興味_水まわり」を作る
タグを付ける機能はエルメが担当します。エルメがLINEの受信(Webhook)を1枠すべて使うため、別途GASでLINEの受信を横取りする作り方は避けます。GASは後半で「送るだけ・集計するだけ」の役に徹させます。
友だち追加ありがとうございます!
気になる工事を選んでください👇
[キッチン][外壁][水まわり]
キッチン
キッチンですね!事例をお送りします😊
(内部でタグ「興味_キッチン」が付きます)
◆ ◆ ◆

3. 絞り込み配信を作る手順

ここでは例として「キッチンに興味がある人にだけ、期間限定キャンペーンを送る」を作ります。全員配信ではなく、タグ「興味_キッチン」で絞り込むのがポイントです。

設定の手順

操作場所:エルメ管理画面 > 一斉配信

  1. 「一斉配信」から新規作成を開く
  2. 配信対象の条件でタグ「興味_キッチン」を指定し、それ以外を対象から外す
  3. メッセージ本文を入力する(下のテンプレをそのまま貼れます)
  4. 今すぐ送るか、日時を決めて予約送信するかを選ぶ
  5. プレビューで対象人数と文面を確認して確定する

コピペ用テンプレ

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なぜ絞り込むのか:外壁だけを考えている人にキッチンの案内が届くと「関係ない通知」になり、ブロックの原因になります。関心の合う人にだけ届けるほど、開封も返信も伸びます。
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気になります!
◆ ◆ ◆

4. ステップ配信(シナリオ配信)を作る手順

ステップ配信は、起点になった瞬間から「何日後に何を送るか」をあらかじめ組んでおく仕組みです。一度作れば、対象者ごとに自動で順番に流れます。

いちばん大事:起点を1つに固定する

起点(シナリオが始まるきっかけ)を複数にすると、いつ何日目なのかが人によってズレて破綻します。この記事では起点を「タグ『興味_キッチン』が付いた時」の1つだけに固定します。友だち追加やフォーム送信ではなく、興味タグを起点にそろえます。

配信スケジュール(時系列の検算つき)

すべて起点からの「経過日数」で指定します。数字は必ず増えていく順(0→1→3→7)にして、追い越しが起きないようにします。

順番タイミング内容
1通目起点の直後(0日後)お礼+キッチン施工事例をまとめて紹介
2通目1日後工事の流れと当日の様子(不安を減らす)
3通目3日後お客様の声・ビフォーアフター
4通目7日後無料見積もりの案内(フォームへ誘導)
時系列チェック:「〇日後」は起点からの相対時間なので、いつ友だちになった人でも同じ順で届きます。当日登録の人に「前日のお知らせ」を送るような、物理的に無理な指定は入れていません。

設定の手順

操作場所:エルメ管理画面 > ステップ配信

  1. 「ステップ配信」から新しいシナリオを作成する
  2. 開始条件(起点)に、タグ「興味_キッチン」が付いたことを指定する
  3. 1通目を「経過0日」で登録し、上の1通目テンプレを入れる
  4. 2通目「経過1日」、3通目「経過3日」、4通目「経過7日」を同じ要領で追加する
  5. 最後の4通目のあとに、タグ「ステップ_完了」を付与するアクションを入れる
  6. テスト友だちで1通目が届くか確認してから公開する

コピペ用テンプレ(4通目・見積もり案内)

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◆ ◆ ◆

5. 絞り込み × ステップを組み合わせる

2つは組み合わせて初めて本領を発揮します。ステップ配信で育てた人のうち「まだ見積もりに進んでいない人」だけを、後日の絞り込み配信でそっと後押しします。

組み合わせの流れ

  • ▶ステップ配信を最後まで受け取ると、自動でタグ「ステップ_完了」が付く(章4の手順5で設定済み)
  • ▶見積もりフォームを送った人には、タグ「見積_申込」が付く(章2のタグ設計どおり)
  • ▶数日後、絞り込み配信で「ステップ_完了 が付いていて、かつ 見積_申込 が付いていない人」だけに再案内を送る

設定の手順(再アプローチの絞り込み配信)

操作場所:エルメ管理画面 > 一斉配信

  1. 「一斉配信」で新規作成する
  2. 対象条件に「タグ『ステップ_完了』を含む」を指定する
  3. さらに除外条件として「タグ『見積_申込』を含む人は対象外」を追加する
  4. 「気になる点があればお気軽にどうぞ」という軽い一押しの文面を入れて送る
「付けるタグ」と「外すタグ」が対になっているのがコツです。すでに申し込んだ人へ再案内が飛ぶと重複になるので、「見積_申込」を必ず除外します。
◆ ◆ ◆

6. 配信の効果を集計する(GAS+スプレッドシート)

「今週の見積もり申込は何件で、どの配信から来たのか」を毎回手で数えるのは大変です。見積もりフォームの回答が集まるスプレッドシートを、週1回GASに集計させて、管理者のLINEへ自動で送ります。

役割分担のルール(重要):受信・タグ付け・配信はすべてエルメが担当します。ここで作るGASは「時刻が来たら集計して送るだけ」のpush専用で、LINEの受信には一切タッチしません。だからエルメと同じLINEアカウントでぶつからずに共存できます。

スプレッドシートの列(先に固定する)

見積もりフォームの回答が、次の6列でこのスプレッドシートに1行ずつ増えていく前提です。列の名前と順番を先に決め、この記事のコードと表を同じにそろえます。

列列名入る値の例
Aタイムスタンプ2026/05/01 10:22
B氏名山田 太郎
CLINE表示名たろう
D希望メニューキッチン
E流入経路ステップ配信/絞り込み配信/その他
Fステータス申込/見積提示/成約/見送り

GAS(push専用・週1回の時刻トリガーで起動)

下のコードをそのまま貼れば動きます。集計対象は「直近7日間の申込」で、E列(流入経路)ごとに件数を数えて管理者へ送ります。

// ===== 週次・配信効果の集計レポート(push専用GAS) =====
// このGASはLINEの受信をしない(Webhookはエルメが占有)。
// 週1回、時刻トリガーで起動し、集計結果を管理者に push するだけ。
// 参照する列は本文の表と一致:A=日時, D=希望メニュー, E=流入経路, F=ステータス

const SHEET_ID   = 'ここに見積もり台帳のスプレッドシートIDを貼る';
const SHEET_NAME = '見積もり台帳';
const LINE_TOKEN = 'ここにMessaging APIのチャネルアクセストークンを貼る';
const ADMIN_UID  = 'ここに管理者のLINEユーザーIDを貼る';

function sendWeeklyReport() {
  const sh = SpreadsheetApp.openById(SHEET_ID).getSheetByName(SHEET_NAME);
  const rows = sh.getDataRange().getValues(); // 1行目は見出し

  const now  = new Date();
  const from = new Date(now.getTime() - 7 * 24 * 60 * 60 * 1000); // 7日前

  const count = { 'ステップ配信': 0, '絞り込み配信': 0, 'その他': 0 };
  let total = 0;

  for (let i = 1; i < rows.length; i++) {
    const ts = rows[i][0];        // A列=タイムスタンプ
    if (!(ts instanceof Date)) continue;
    if (ts < from || ts > now) continue;

    total++;
    const route = String(rows[i][4] || 'その他'); // E列=流入経路
    if (count[route] === undefined) count['その他']++;
    else count[route]++;
  }

  const msg =
    '📊 今週の見積もり申込レポート\n' +
    '対象:直近7日間\n' +
    '合計:' + total + '件\n' +
    '─────────\n' +
    'ステップ配信から:' + count['ステップ配信'] + '件\n' +
    '絞り込み配信から:' + count['絞り込み配信'] + '件\n' +
    'その他:' + count['その他'] + '件';

  pushToAdmin(msg);
}

function pushToAdmin(text) {
  UrlFetchApp.fetch('https://api.line.me/v2/bot/message/push', {
    method: 'post',
    headers: { 'Authorization': 'Bearer ' + LINE_TOKEN },
    contentType: 'application/json',
    payload: JSON.stringify({ to: ADMIN_UID, messages: [{ type: 'text', text: text }] })
  });
}

時刻トリガーの設定手順

操作場所:Apps Script > トリガー > トリガーを追加

  1. 実行する関数に「sendWeeklyReport」を選ぶ
  2. イベントのソースを「時間主導型」にする
  3. 「週ベースのタイマー」を選び、送りたい曜日・時間帯(例:月曜の朝)を指定して保存する
このGASはpush(送る)だけなので、章2〜5で作ったエルメの受信・配信とは別のトリガーで静かに並走します。Webhookを奪い合わないため、両方が同時に問題なく動きます。
📊 今週の見積もり申込レポート
合計:8件
ステップ配信から:5件
絞り込み配信から:2件
その他:1件

まとめ

「タグで仕分ける → 絞り込み配信で今すぐ届ける → ステップ配信で時間をかけて育てる → 組み合わせて取りこぼしを拾う → GASで効果を集計する」。この5つがつながると、少人数でも“届く配信”が回り始めます。

  • ①まずは章2のタグ設計だけ先に固めてください。ここがそろえば残りは早いです。
  • ②次に章3の絞り込み配信を1本、実際に送ってみるのがおすすめです。
  • ③受信・配信はエルメ、集計の通知はpush専用GAS——この役割分担だけは崩さないでください。
※ 本記事は架空のリフォーム会社を想定したサンプルの構築例です。掲載コードはサンプルであり、ご利用は自己責任でお願いします。画面の名称・仕様は各サービスの更新により変わることがあります。実際の設定時は最新の管理画面をご確認ください。